【本】伝わる・揺さぶる!文章を書く
伝わる文章って、どんな文章だろう?
書くことは考えることだ。だから書くために必要なことを、自分の頭で
考える方法がわかれば、文章力は格段にアップする。
こんな書き出しで始まる本書は、片手間では読めない本だ。
簡単にわかった気になどさせてくれない。
実はこの書評、一度公開記事にしたものを大幅に書き直しました。
だって、全然伝わらない書評でしたもん(笑)
自分で読み直して「読みにくい」原因を考えて、一つだけわかったのが
「誰に対して伝える文章」か、それを決めずに書き出したのがいけないのではないかと
謝罪文なら謝罪したい相手、恋文なら好きな人を思い浮かべますよね。
ブログはいったい誰に伝えるのでしょう?
私もちょっと考えて、やっぱり伝えたいのは・・・・
やっぱり「自分」かな
この書評ブログは、読んだだけでは本の内容が頭に残らないため、備忘録もかねてブログに残そうと思い始めました。
数年後にブログを見て、「あのときこんな本を読んでいたんだ、あのときこんな事を考えていたんだ」とわかるように書いています。
本の内容で一番気持ちが動いた部分を取り上げる、ちょっと限定的な書評ですが
これが一番しっくり書き方ですね。
これから書くことは、私が最近読んだ文章で一番心を動かされたところです。
言葉という不自由な道具
自分で考えることは、文字や言葉にすることで、最初の思考とは少し離れたものになる、と著者は語ります。
そう、こうして記事を書いている私も、ぴったりの表現が見つからずに、唸りながら書いています。
自分の思ったことを寸分たがわず表現するって、なんと難しいことでしょう!
なんにでも「かわいい」や「ムカツク」で表現する人ほど、気持ちと表現の差は大きいのではないでしょうか。
そして人によっては「かわいい」の定義が違うし。
もしかしたら、1000人いたら1000通りの「かわいい」があるのかもしれない。
昔むかし、バベルの塔を建てようとした人間の傲慢を神が怒り、人々の言葉をバラバラにし、通じ合わない言葉を話させるようにしたというおとぎ話があるけれど
思えば、同じ言語で話していても、自分の思いが寸分たがわず届いているかはすごく疑問です。
とくにダンナと話しているときとか(笑)
「伝わる文章」について考えることは、人と人との距離を埋めるのに役立つ
相手と向き合ったとき、そこには巨大な誤解ゾーンが横たわっている、と著者は語ります。
この巨大な誤解ゾーンを少しでも埋めるために、厳しい文章鍛錬が役に立つのです。
そうした努力のはてに「伝わる文章」が生み出されていく
そして、あなたと誰かの距離は少しずつ近くなる
しかし、それは「伝わる文章」であって、「揺さぶる文章」ではないのです。
人の心を「揺さぶる文章」は、また別の要素が必要なのだとか。
「揺さぶる文章」については、後日また書きたいと思います。