りんどうのマニアな図書室

田舎のおばさんが本を読んでぶつぶつ言っているブログです。書評中心ですが興味のない記事はスルーでお願いします。

みんなが一度は見たことがある【トイレの夢】の意味を考えてみました

【トイレの夢】で多いのは、トイレを探すけど

  • すっごく汚くて用を足せない
  • 鍵がかからない
  • 人多すぎで入れない

などのバージョンじゃないですか?

このような夢を見て、目覚めてから尿意や便意をもよおしていたら、それは夢分析をするまでもない生理的な夢です。

 

上記に当てはまらない場合、夢分析の対象となります。

では、トイレについて少し連想してみましょう。

 

トイレは排泄物を出せる場所です。

ここ以外で排泄するのは、乳児以外は躊躇する行為です。

今や、犬の排泄物も放置が許されません。

 

夢の中でのトイレの意味は、その人ならではの意味を考えなければなりませんが、結構当てはまる人が多いのが

心の排泄物、つまりはストレス、不満、自分の気持ちなどを上手に吐き出すことができない人です。

これを読んでドキッとしたら、自分が心の排泄物をうまく処理できているか考えてみてください。

 

ここまで読んで、どちらにも当てはまらないと思った人、きっと別のトイレの意味があるのです。

平凡なトイレの夢にも、あなただけの深い意味があるのです。

これからお話するのは、私の母が見た夢で、母ならではの深い意味がありました。

 

私は大便を手でつかんでいる

 

すいません。ばっちい夢で。

もし食事中に見られていたなら、母に代わりましてお詫びいたします。

 

母はこの夢を見たら、「便をつかむ夢を見たよ。これって、お金が入ってくる前触れの夢よね」と意気込んで報告してきました。

「便=お金」という図式が母の中で出来上がっていて、心の排泄物を示す夢ではなさそうです。

実は、実家に夢占いの本がありまして、「便をつかむのは金運アップの前触れ」という項目があったのを母も覚えているのです。

早い話が、この夢は「母の願望充足」なのです。

 

血の繋がった娘の遠慮のなさで、「それはお母さんのお金が欲しいという願望の夢!実現性は低いよ」と、私は無慈悲にも言い放っておりました。

そう言うと、母は不愉快そうにプイッと横を向くのですが、同じような夢を見続け「これってお金が入ってくる夢よね」と言い張るのでした。

 

母が営業として携わっている業種は、デフレの向かい風を浴びてかなり苦しい状況で、母が望むような「お金ががっぽがっぽ入る」というのは、まさに夢のような話なのです。

実際、大きく儲けることはありませんでした。

 

私はこの夢のことを、最近まで「母の願望充足の夢」以上には考えていませんでした。

ですが、今読んでいる夢分析の本の、次のように記述されている部分にギクリとし考えを改めました。

 

ひとつ一つの夢について、夢見者が最も意味のある取り組みができるような解釈のレベルと焦点を見出すのが分析家の役割です。

抵抗が起こってくるとしたら、アプローチ法が不適切か、解釈自体がふさわしくないか、ポイントを外している場合、提示の仕方が間違っている場合があります。

 

 心の底から納得できる夢解釈ができた場合、「ああ・・・」という深いため息とともに「腑に落ちる」感覚を伴うことが多いです。(私の場合)

ところが、母は不愉快そうに横を向いたので、私の解釈は「腑に落ちる解釈」ではありません。

とすると、私が間違って解釈しているようです。

 

今あらためて考えてみると、母はあの夢を見ることで、心に吹き荒れる不安を鎮めていたのではないでしょうか。

母は、一家の経済的支柱であり、また精神的支柱でもありました。

子供たちが独立した後は、仕事で知り合う人々から諸々の相談事を受ける頼れる人になりました。

 

そのような母は、自分が弱音を吐いたら多くの人が不安がるのを知っていました。

経済的な不安を抱えても弱音を吐けない母は、夢を見ることで、自分のこころを鎮めていたのかもしれません。

 

ま、これも私の解釈なので、母から横を向かれる可能性はありますが(笑)

今は「便をつかむ夢」見たという報告がないので、ちょっと安堵しております。

 

 

梶原まさゆめの夢占い

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