2014年に読んで面白かった漫画を挙げてみるよ
今年も残りわずかとなったので、振り返り記事を書いてみることにします。
書評ブログとして出発したことをチラっと思い出したので、【2014年に読んで面白かった漫画】を挙げていきます。
漫画から遠ざかった社会人でも面白く読めそうな本をチョイスしてみました。
海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: コミック
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物語は鎌倉に住む3姉妹に、音信不通だった父の訃報が届くところから始まります。
明らかになる父のこれまでの生活、そして腹違いの13歳の妹の存在。
不倫・病気・死・金銭など、重くなりがちなテーマを扱っているのに、さらりと読ませる軽妙なタッチはさすが吉田ワールドです。
皆に愛された食堂のおばさんの遺産をめぐる話が特に良かったですね。
元外交官である佐藤優氏の体験を下敷きにした漫画。
アイ’ムホーム (上) (Big comics special)
- 作者: 石坂啓
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/11
- メディア: コミック
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今から16年も前の作品ですが、まったく古さを感じませんでした。
一酸化中毒事故により、直近5年の記憶を失ってしまった中年の男性サラリーマンが主人公です。
彼は記憶を失った5年の間、前妻と離婚し、現在の妻と再婚して1児を授かっています。
しかし、彼には前妻となぜ離婚したのか記憶がないし、現在の妻を愛した記憶がありません。
主人公にとって家族と言えば、前妻と前妻との間に授かった娘なのです。
しかし、彼女らからは「もう家族ではない。あなたとは会いたくない」と言われてしまう(当たり前ですが)
このつらい状況から、ラストのハッピーエンドまで実に読ませる漫画です。
美術に関するウンチクを垂れたいなら、格好の教科書になります。
私は時々美術館に行きますが、そこで出会う若い女性の美女レベルが高いことに驚きます。
ハイレベルな知的美女を射止めたいなら、この漫画はとっても役に立ちます。
読んでみると、作者の博覧強記ぶりに驚きますよ。
重版出来を「じゅうはんしゅったい」と読むことを、この漫画で知りました。
漫画にかかわる様々な仕事人たちを軸に物語が展開していきます。
特に「数字は取るけど、新人を使い捨てる編集者」の描写がいいですね。
3巻ではいやな編集者かなと思わせといて、4巻で彼がなぜそのような編集者になったのかを描いています。
彼のような編集者がいるからこそ、雑誌は存続し、発表の場を失わないで済む作家がいるという現実。
社会人にも面白く読める仕事漫画です。
今年アニメ化されて大ヒットしたジャンプ漫画
高校のバレー部員たちの物語ですが、現役高校生よりも大人のほうが読んで「わかる、わかる」の部分が多いと思います。
特にインターハイ予選の常波高校の描写、あれは反則技モノの描写でしょう。
私はアニメから入ったのですが、あの池尻くんのモノローグでノックダウンしました。
ざっと思いつく限りを挙げてみましたが、社会人にも男性にもオススメできるのはこのくらいでしょうか。
2015年も面白い作品に出会えますように。