りんどうのマニアな図書室

田舎のおばさんが本を読んでぶつぶつ言っているブログです。書評中心ですが興味のない記事はスルーでお願いします。

命を脅かすニセモノたち

「安い」の裏側を考えてみる

 

先日、深夜放送のドキュメンタリー番組を見ていたんですが、実に恐ろしい実態を暴いた内容でした。
 
世に言われる「コピー商品」

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私が連想するのはブランドバックや装飾品・絵画なんですが、現実社会では世界中の商取引の1割が「コピー商品」によるものとか。
 
ありとあらゆるものの「コピー商品」があるんです。
「納得して買っているんだから文句ないでしょ」
「欲しい人がいるから供給しているだけ」
 
こんな言い訳のもと、コピー商品は全世界に蔓延し許容されてきました。
そうしている内に、コピー商品が入り込んではいけないところにまで来てしまったのです。
 

「ニセモノ」に命を奪われる!

 
医薬品にも「コピー商品」が入り込んでいます。
 途上国では咳止めのニセ薬で多くの子供が亡くなったし、カナダではネット購入した薬で中毒死した女性もいました。
 
ニセ薬には基準値を超える有害金属が含まれていたとか。
もっと恐ろしいことに、外国の大病院で処方される抗がん剤にも「コピー商品」が紛れ込んでいたそうです。
 
ニセ薬は正規ルートに入り込むチャンスをうかがっているそうです。
しかも、命を脅かしているのは医薬品だけではありません。
 
「コピー商品」が入り込んでいるのは、自動車部品、そして航空機部品にも及んでいるとか。

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中国のある村では、廃棄された基板を洗浄して、新品として再出荷する仕事に村民全員が従事していました。
この基板、なんとアメリカ陸軍の備品倉庫にも紛れ込む寸前だったらしいです。
 
どうやら、「安さ」には大きなリスクを伴う時代になったようです。
 
 
 
 
※これも前ブログからのお引越し記事です。
私は、昔ニンゲンなので、あまりにも安いものが信用できません。
自分が払うお金は少なくて済んでも、その陰で誰かが泣いているなんて
想像しただけで、わびしい気持ちになります。
 
かといって、そんなに経済力もないので、買うものはおのずと厳選されます。
そのつもりはないのですが、必然的にミニマリストになっています(笑)