りんどうのマニアな図書室

田舎のおばさんが本を読んでぶつぶつ言っているブログです。書評中心ですが興味のない記事はスルーでお願いします。

あなたの体質は食べた脂質で変わる【書評】自分の寿命を管理する本

私たちは口から摂取したものを栄養源として、体のすべての活動をまかなっています。

最新の研究の成果で、そのメカニズムが解明されてきています。

「ある食物の、どの栄養素が、どのように作用して、体にどんな効果をもたらしているか」ということがはっきりしてきました。

この研究の成果をわかりやすく解説しているのがこちら

 

自分の寿命を管理する本

自分の寿命を管理する本

 

 

アレルギーを起こしやすい体質、お腹を下しやすい体質、など「体質改善」はよく健康本のテーマになります。

しかし、「体質を決めるもの」に言及している本は少ないですね。

この本には、「体質の決め手になるもの」について興味深い記述があったので、ピックアップしてみました。

 

3大栄養素と呼ばれる、炭水化物・脂質・タンパク質のうち、どれが人間の体質に影響を与えるのでしょうか。

 

主食に多く含まれる炭水化物に注目してみましょう。

ご飯を頻繁に食べる人と、パンを頻繁に食べる人とでは体質は違うのでしょうか。

答えは「ノー」です。

 

ではたんぱく質はどうでしょう。

豆たんぱくは体にいいと言われますが、結局は胃腸内で約20種類のアミノ酸に分解されるので、これも体質には関係しません。

 

体質に関係するのは脂質だけです。

お腹の脂肪は20種類以上の脂肪酸でできていて、あなたが食べた脂肪成分がそのままついているのです。

オリーブ油が好きな人はオリーブ油の脂肪成分が、魚が好きな人は魚の脂肪成分がついているのです。

どの系統の脂肪が多くついているかで体質が決まります。

 

「体質」でお悩みの方、一度本書を読まれたらいかがでしょうか。

とてもわかりやすく解説されているので、栄養学的な知識がなくてもスラスラ読めます。