りんどうのマニアな図書室

田舎のおばさんが本を読んでぶつぶつ言っているブログです。書評中心ですが興味のない記事はスルーでお願いします。

日本型格差とは?【書評】日本はなぜ貧しい人が多いのか

事実には基づかない思い込みをデータによって正そうとしているのが本書

 

ちょっと硬めの経済学の本です。

経済オンチの私としては、分かりやすそうな所から、ガジガジかじるように読んでいます。

 

新潮選書 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学

新潮選書 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学

 

 

事実に即さない思い込みが世の中にあふれていると著者は指摘しています。

たとえば、よく聞くこれらの主張

  • 少年犯罪は増加している
  • 若者の失業は自分探し志向の強い若者の問題である
  • 日教組の強いところでは学力が低い
  • グローバル化が格差を生む

などなど、一般に流布している言説について、事実はどうなのか言及しています。

 その中で、私が一番興味深かいと思った項目を、このブログで取り上げてみたいと思います。

 それは日本はなぜ貧しい人が多いのかについてです。

 

世界的に格差が拡大しているワケ

格差を論じるときに出てくるジニ係数という指標

この係数は、社会における収入格差の程度を計測するための指標です。

0に近いと平等で、1に近づくほど不平等な社会であるそうです。

 一般に、ジニ係数が0.4を超えると社会が不安定化する恐れがあると言われています。

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真ん中の赤い線が日本のデータです。

平等神話が強い日本ですが、ジニ係数は昔から低くないですね。

2002~2003年にかけて日本のジニ係数は低くなっていますが、これは小泉政権時のころ。

あれれ?小泉政権時代に格差は広がったというのが一般論ですが。

 

図表を見ると、全体的に各国右肩上がりです。

これには理由があって、各国の高齢者の割合が多くなっているから。

人間年を取るにしたがって収入に差がでてくるのは当たり前のことで、逆に頑張っても頑張らなくても同じなのは不平等な社会なのです。

所得に差が出やすい高齢者の割合が多くなると、ジニ係数の数値も高くなっていくようです。

ジニ係数を見る限り、日本は昔からそれほど平等な国ではなかったし、今も昔から比べて格差は言うほど広がっていないようです。

では、日本には格差は少ないのでしょうか?

答えはノーです。

 

日本型格差の正体とは?

日本には生活保護水準以下の所得で暮らしている人が、人口の13%いると推計されています。

ところが実際に生活保護を受けている人は、人口の0.7%と言われています。

日本型格差の正体とは、お金持ちと庶民の格差ではありません。

生存権さえ危うい「貧しい人が多い」こと、そしてそれらが放置されていることにあります。

 

特に対策が急がれるのは、若者・子供世代の格差是正です。

特に18歳以下の子供たちには、貧困ゆえに進路の選択肢を狭めている状況が多いと思われます。

「昔の日本はもっと貧しかった。それでも我々は立ち上がったのだ」という声は完全に無視しましょう。

みんな貧しい世の中と自分たちだけが貧しい世の中では、状況がまるで違います。

 

実は、私は子供時代は貧困家庭に育ちました。

父が病弱で働かない人間なのに、家族は7人。

母の内職と祖母の年金でやっと暮らしている状況でした。

高度経済成長が終わったあとの貧困家庭でしたので、自分だけが教室内で極めて貧乏というのは心底こたえました。

 

服も着た切り雀状態なので、オシャレに関心がないふりをし(そのうちに本当に関心がなくなった)

お金がかかる話題にはついていけないので、友達づきあいも考えてしなくてはなりません。

幸い、私は勉強ができたので、劣等感につぶされることはありませんでしたが。

成績はクラスのトップでも、進学したいとは言える経済状況ではありませんでしたので、進路も限られました。

それに、進路について相談したくても、肝心の親が生活するのに精いっぱいで子供のほうに向き合う余力がないのです。

 

このように、大きな可能性を秘めている年代に、いろんなことを諦めながら生活しているのが、貧困家庭に育つ子供たちなのです。

 私は運よくバブル時代に就職が決まって、きちんと経済基盤を持つことができましたが、今の厳しいご時世では、もっと若年層への格差是正をしないと、自力で貧困層から抜け出すのは難しいでしょう。

 

この記事のまとめとして

 

  • 昔と比べて格差は言うほど広がっていない。
  • 昔から格差があり、放置された貧困世帯が多すぎる。
  •  それなのに政府は「自己責任」の一言で済まそうとしている。

 

私のような一般市民にできる貧困対策はほとんどないでしょうが、少なくとも「自己責任」という無責任な言葉は使わないようにしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NHKスペシャル「ニッポン空き家列島の衝撃」

今回の記事は、1月10日午後9時より放送されたNHKスペシャル「ニッポン空き家列島の衝撃」の内容をご紹介したいと思います。

  

戦争で家を焼かれた人や戦地から復員してくる人、戦後のベビーブームなどで、戦後の日本は住宅が不足していました。

そのため、家を建てる人たちへの優遇政策がとられていました。

しかし、戦争直後には重要だった政策が、人口減少の平成日本に大きな影を落としています。

 

1月10日に放送された番組は、今の日本が抱えている空家問題をわかりやすく解説していました。

どういう内容かざっと要約すると

 

  • 資産と思われていたマイホームだが、人口減少が進むため、売ることも貸すこともできず、税金を払い続けるだけの「負の遺産」になりかねない。
  • すでに空き家の問題は、全国で深刻化し始めている。空家が増えると町全体がゴーストタウン化し、税収の落ち込みから破たんする市町村も出てくる。
  • 水道などインフラの維持費用の負担の増大から、コンパクトシティを目指す動きが加速しているが、先行きは見えないまま。

 この不動産問題は、私も以前の記事で取り上げました

 

不動産は「負動産」になるのか?【書評】文藝春秋2015冬号 - りんどうのマニアな図書室

コンパクトシティどころか拡大する町

空き家も更地にすると売りやすいのですが、そうすると固定資産税が6倍になるそうです。

たとえば家が建っていると20万円の固定資産税で済むところが、更地にすると120万円かかります。

固定資産税を更地にしても安くすればいいのですが、市町村としても大事な財源なので手を付けたくないようです。

 

 住宅を販売する側から見れば、点々とした土地を分譲するよりも、現在の住宅地の外に広がる農地を住宅地にして販売したほうが効率がよいので、どんどん町が拡大しているのが現状です。

空き家が目立ってきた旧住宅地の外に、新興住宅地が広がる現象が起きているのが現在の日本なのです。

 

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介護サービスを受けるために引っ越す時代になる?!

番組の中で、ある若手評論家が

「自分の母親には、10分で救急車がきてくれる便利な街中に住んでほしい」とお願いしている話をしていました。

その発言に対する反論で、60代女性から

「住み慣れた家を離れて、子供の家に引っ越した高齢者がどんどん痴呆状態になっていっている。できれば住み慣れた土地で暮らし続けたい」という発言をされていました。

 

なるほど。私の周りにも、子供の住む土地に引っ越してから痴呆状態になられた高齢者が多いので、60代女性の発言にはとても共感しました。

しかし、次の発言を聞いて考え込みました。

 

「今の在宅介護サービスの問題点として、介護業者の移動時間の長さが問題になっている」

介護が必要な人が、遠方にバラバラに住んでいる現状は、支える側の負担が大きいそうです。

これから増えていく高齢者を、少ない働き手で支える時代。

介護者の負担軽減は重要な問題になるでしょう。

住み慣れた土地か、より良い介護サービスを受けるために利便性のよい土地に引っ越すか、選択を迫られる時代が確実にこようとしています。

 

 

 

 

大学入試出願はインターネット出願が簡単・便利・お得!簡単すぎて拍子抜けした件について

受験生の親御さん、願書提出の時期になりました

 ♪もう~いくつ寝るとセンター試験

いよいよやってきました、受験生冬の陣の季節です。

我が家にも高3の娘がいて、昨日まで私立大の出願手続きをしていました。

 

国公立大は学校のチェックを経て出願されるみたいなので安心していますが、私立は各自で出願しなければなりません。(ウチの娘の通う学校の場合)

当の受験生本人は最後の追い込みに必死なため、たいがい親御さんが願書を書かれているかと思います。

代わりに書かれている親御さん、分厚い入試要項をみても・・・「???」じゃないですか?

 

スマホの取説さえ読まないのに、こんなわけわからん冊子とか読んでられるかっ!

やっぱりアレに挑戦するときがきたよ・・・・

そう固く決心したワタクシ。

そう、インターネット出願だよ。

 

インターネットでの手続きはとってもお得

 娘が志願した某私立大学の例ですが

紙で出す願書に比べて、一般入試はインターネット出願だと3000円も安くなるんです。

センター利用入試も2000円の割引があります。

なんだかんだで私大2校分で7000円も安くなるんです。

この金でスシローに行けちゃうじゃん!

これはやるっきゃないね!

 

実際の出願手順の例(某私大の場合)

  1.  各大学のインターネット出願サイトにアクセス
  2. 志願する入試の種別を選ぶ(一般入試、一般・センター併用、センター利用)
  3. 個人情報入力(受験生氏名、住所など)
  4. 出願内容確認(志願した種別と入力した個人情報に間違いがないかチェック)
  5. 必要書類の確認
  6. 決済情報の確定入力(納入金額と方法を確認したら登録確定をする)
  7. 出願番号が表示される(大事なのでメモか印刷する)
  8. お客様番号と確認番号が表示される(大事なのでメモか印刷する)

 

と、ここまでがおおまかな流れです。

入力漏れがあったら次に進めないので、とっても便利で間違いありません。

 上記の手順で入力し登録確定をしたら、さっそく「受付しました」という大学からのメールが届きました。

 おおっ!早い!

ちなみにコンビニから入学検定料を振り込んだら、当日に「振り込み確認しました」のメールが届きました。

 

 コンビニで入学検定料を振り込んでみた

 我が家の近所にはファミマがいっぱい、そして店員さんが親切なの。

だから、famiポートなんか使ったことがないおばさんが来ても、きっと邪けんにはしないよね。

 

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これがfamiポートか!店内にあるのに気づきもしなかった!

 

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  1. いろいろメニューがあるけれど、代金支払いを選ぶのじゃ
  2. 「各種番号をお持ちの方はコチラ」を選んで、番号を入力するだけ。ここで入力する番号は、出願番号ではなく、客様番号確認番号なんだよ。
  3. きちんと入力できたら、志願者の氏名と志願した大学名が表示される。内容に間違いがなければ、確認ボタンを押して、端末から用紙を印刷する。
  4. 用紙(支払申込み券)を持って、コンビニレジで支払いをする。

ここまで正味10分かかりませんでした。

分かりやすい!

 

どうしても郵送の手間が省けないのが、広がらない原因かな?

導入している大学は多いのに、ネット出願はまだ全体の10%程度の利用だそうです。

とっても簡単なんですが、どうしても省けない手間として

学校が作成した調査書、写真、センター試験成績請求票の3つは後日郵送

しないといけません。

 それが簡易書留の速達扱いで送らないといけないので、一通720円かかりました(高い!)

どうせ郵送しないといけないから、小難しそうなネット出願は避けられるのかもしれません。

やってみたら、とっても簡単なのでオススメなんですけどね。

(*^_^*)

 

無印良品【酸辣湯麺】は豚骨ラブの九州人を悶絶させました。うますぎるッ!

生粋の九州人の私は、「ラーメンは豚骨!麺はバリ硬で!」を座右の銘にしているんだけれども

前回、鶏白湯ラーメンの美味しさに不覚にも唸ってしまいました。

 

無印良品【鶏白湯ラーメン】は豚骨ラブの九州人を唸らせることができるか - りんどうのマニアな図書室

 

無印良品恐るべし・・・、侮れないやつめ!

他にも豚骨ラーメンの存在を脅かすラーメンが存在しているかもしれない。

これはぜひとも調査せねば。

ということで、今回調査対象となったのがコレ!

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酸辣湯麺です。

辛くて酸っぱいのかな~??

辛いの苦手なんだよな~。

ちょっと心配なので、秘密兵器を投入しようと思います。

 

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昨日の晩御飯の残りの八宝菜です。これをラーメンに投入します。

 

 

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 出来上がりはこんな感じ。

では実食!

 

ゥマ━━((☆≧Д≦)p━━ィ

 

これ、中華料理屋さんで出されるレベルだよ~!!

なんで自分で食っちゃったんだろ。

金取れるレベルだよ!(誰からとるんだよ)

 

八宝菜の具材とスープの相性が、めっちゃいい。

辛みもキツくないから食べやすい味です。

辛いのが好きな人は、ラー油加えてもいいかも。

八宝菜を作った翌日は、このラーメンで決まりだな。

あっ、逆に酸辣湯麺を食べたくなったら、前日に八宝菜を作っておく手もアリだね。

 

この酸辣湯麺は、たぶん単品で食べても美味しいと思いますが、野菜炒めなどの具材を入れるとお店の味になります。

ぜひ試してみてね (*^_^*)

 

 

 

不動産は「負動産」になるのか?【書評】文藝春秋2015冬号

「負動産」ってなんだ?!

本屋で立ち読みし面白くて購入したのがこの雑誌

サブタイトルに「日本最強論」とあって、日本の強みについて特集を組んでいます。 

文藝春秋SPECIAL 2015年冬号 [雑誌]

文藝春秋SPECIAL 2015年冬号 [雑誌]

 

 

特に興味深いと思ったのが「負動産」時代の価値観革命という一節です。

 

私も昭和の価値観を持っている人間なので、漠然と「マイホーム」はいずれ購入するものと思っていました。

その概念に疑問を持ったのは、十数年ほど前に「これから日本の人口は減っていく」事実を知ったときです。

 

「じゃあ、人が減るなら家は余るの?よく考えれば親世代はこぞって家を買っているよね。子供世代で相続する人もいるから余計住宅地は余るよね」と思ったのです。

ということは、場所によっては不動産価格は下落し戻らない?

財産と思われているマイホームが財産でなくなる?

 

できるだけ若いうちにマイホームを購入するのが昭和の常識でした。

親も周りもそう言っていました。

でも、親譲りの価値観をそのまま鵜呑みにするのは、実は危険なのかもしれない・・・・

 

余談ですが、そのときから私の興味は「人口減少時代に人々のライフスタイル、価値観はどう変わるか?」に絞られ、読む本もヒントになるような本になっていきました。

だからブログでご紹介する本も実用書が多いのです。

 

 家が余り続ける日本。そして空家問題がこれから深刻化する首都圏

私の周りにも、親が住んでいた家が空家になり、管理のため時々実家に行っている人が結構います。

「地方に年老いた親だけが住んでいた家」は、息子たちは大都市へ移り住み、近隣に残った娘が管理をしている状態です。

管理している娘は嫁ぎ先の家があるし、息子たちは仕事のない実家には戻れない。

誰も欲しがらないけど、相続権は誰も手放さない

で、売ろうにも売れない家になっています。

 

この光景が、2040年ごろには首都圏でも起こり始めると言われています。

2040年には首都圏の人口の35%が高齢者になります。

つまり「地方に年老いた親だけが住んでいた家」が、場所を変えて、首都圏郊外に「年老いた親だけが住んでいる家」が現れだします。

 

子供世代は、地価の下落とともに郊外から大都会に移り住んでいて、いまさら通勤時間の長い郊外に戻るのはいやでしょう。

「東京の一軒家」といえども、場所によっては誰も譲り受けたくない資産となる可能性があります。

首都圏でさえこうなのですから、地方で不動産を買うときは場所をよくよく選ぶ必要があります。

 

時々価値観の点検をしようね

ホント、自分が無意識に刷り込んでいる価値観の棚卸をしないといけないな~、と実感する不動産の話でした。

 他にも文藝春秋2015冬号には、石原慎太郎氏が書いた記事もあり面白い内容でした。

石原さんといえば、尖閣諸島にピンポンダッシュして騒動を引き起こしただけの人のイメージが強かったけど、領土問題(竹島だけど)の解決策も記事に載せていたんです。

それはね「竹島を日・韓共同でダイナマイトで爆破」するですって!

私もこの解決策が一番だと思うな(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

読んでもらえるブログとは?【書評】文章力の基本

読んでもらえるブログとは、さくさく読める文章で成り立っている

面白そうな記事タイトルに惹かれてクリックしたのはいいけれど

読むのを途中でやめてしまうブログってありませんか?

私が途中で読むのをあきらめてしまう記事には、ある特徴があります。

 

 ①行間が詰まっている

 ②一文が長い

 ③専門用語が多い(私が無知なだけなんですが)

 

行間が詰まっていると、圧迫感があって読むのに負担を感じます。

でも、ア〇ブロみたいにスカスカだとムカっとくるので、そこはほどの良さが必要ですね。

 ②の「一文が長い」と読みにくいと思う理由は、日本語の構造を考えれば納得しますよ。

 

英語は述語(結論)が早い段階で登場します。

日本語はそれが文末にきます。

日本語の場合、長い文章だと、述語が出てくる前の文章を全部記憶しないと意味が分からなくなります。

だから、日本語の長い文章は、頭が疲れるのです。

 

※上記文章は「文章力の基本」から引用させていただきました。

文章力の基本

文章力の基本

 

 

もっと勇気を持てば、面白いブログになる

 日本語の文法上の特徴を考えると、「はっきり・短く・言い切る」のがわかりやすい文章になります。

しかし、ここで問題が発生します。

言い切ること、それは断定する文章になりがちです。

 

私を含め多くの日本人には、断定することをはばかる心理がありませんか?

はっきり言い切ってしまうと、その言葉に責任を持たなければならないと思うからでしょう。

そして、意見を言うなら正解を言わないといけないという思い込みもあるでしょう。

 

 でも、読んでいて面白いブログとは、「正しい意見のブログ」ではなくて「個性が反映されたブログ」ですよね。

だから、言い切ることは怖いけど逃げ腰はやめてみようと思っています。

自分はどんな意見を持っているのか、どうありたいのか、どんな役割を果たしていきたいのか、ブログを通して考え続けたい、発信していきたいと願っています。

それに何にも伝わらない文章は、ネットのノイズとなるだけですものね。

 

 

 

 

胆石治療についてわかったことをまとめてみました。

今年胆石発作を起こして、胆のう除去手術をしたダンナの経過について書き残しておきます。

 紀元前1500~1600年頃の胆石持ちのミイラが見つかっているように、胆石とは結構ポピュラーな病気です。

女性に多いと言われていますが、私の周りで胆のう除去手術をしたのは中高年男性ばかりですね。

胆石を保持している人の大半は、症状の無い無症状胆石で、人間ドックで発見されることも多く、胆石症の症状を起こす人は1~3%と言われています。

残念ながら、ダンナはこの1~3%に該当してしまいました。

  

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胆石も人によって色も形も全然違うそうです

 

2014年にお別れしたのは「胆のう」でした(胆のう摘出したダンナの話だけどね) - りんどうのマニアな図書室

 

胆のうが無くなったら不便?

手術後10日以上経ちましたが、今のところは不便はなさそうです。

天ぷら、フライものは避けて、魚料理中心で献立を組み立てています。

胆のうが無くなると油を消化しにくくなって下痢をしやすくなるそうですが、今のところは快便のようです。

 

手術後の食事は?

病院では翌日から普通食が出ていました。魚のフライやすき焼きなどの普通の献立でした。

我が家に戻ってからは、和食中心にスパゲッティ、焼きそばなどで変化を出しています。

手術前のほうが用心して超低脂肪食にしていましたが、どうしてもあっさりしすぎた食事になり、口さみしさから甘いものを多く取っていました。

どうやら適度にアブラっ気を入れた食事のほうが、糖尿病の心配をしなくて済むようです。

 今は過度に飴やクッキーを食べることはなくなりました。

 

手術日数と費用

手術前日に入院して退院するまで5泊6日間でした。

入院費用は約16万円

入院する直前に2日間に分けて諸検査があり、約1万5千円程度かかりました。

 

手術後の痛みは?

 手術後48時間、点滴に痛み止めの薬も入っていたので、傷の痛みを訴えることはありませんでした。

ただ、手術の時にお腹の中に空気を入れて、少しお腹を膨らませた状態で手術をする必要がありました。

術後このお腹の中に入れた空気が残っていたようで、とてもお腹が張る感覚に悩まされていました。

手術の翌日は浅くしか息ができないと訴え、さらにその翌日は身動きすると空気だまりが動く感覚があり、ヘンにお腹を刺激して苦しそうでした。

術後1週間は違和感があったようですが、日にちが経つほどに回復していきました。

 

職場復帰はいつからOK?

 他に胆のう除去手術されたかたのブログを見ると、翌日から出勤される人もいらっしゃいました。

けれど、有給がとれるのなら最低でも退院後2日はお休みされたほうが無難だと思います。

やはり内臓と摘出するのですからね。

 

最後に

胆石があると胆のうの内側の組織が刺激を受け続け、ガンになりやすいと医師から説明を受けました。

 今のところ明確な因果関係は立証されていませんが、胆のうガンでは高率に胆石が認められるそうです。

内臓摘出手術というと怖気づく気持ちになりますが、ほとんどの人が術後の経過が良いようです。

私の知人も手術成功後、重量物を運搬する仕事に復帰されました。

 

ここまで読まれている方の中には、胆石手術を控えている方がいらっしゃるかもしれません。

私が知る限り、みんな無事に以前の生活に戻られています。

我が家も今では以前の生活を取り戻しています。